宇佐市の母校で土育教育!子どもたちと土団子づくり体験

宇佐市の母校で土育教育!子どもたちと土団子づくり体験

私の母校でもある大分県宇佐市立長洲小学校で、6年生32名の子どもたちと一緒に、宇佐の土を使った土育教育として土団子づくりを行いました。こうして母校に戻って、子どもたちと一緒に土を触れる時間が持てたのは、正直とっても嬉しかったです!坂本技建では、昔ながらの土壁を使った家づくりを大切にしています。土って地味に見えるかもしれませんが、実は日本の高温多湿な気候にとても合った、なかなか優秀な自然素材なんです!調湿性や断熱性など、今の住まいにもしっかり活かせる力を持っています。今回の土団子づくりを通して、「土って、意外とおもしろいんやな〜!」「身近な自然が、ちゃんと暮らしを支えてくれちょんのやなぁ」そんなことを、子どもたちが少しでも感じてくれていたら嬉しいなぁ、と思っています。

【1回目】10月24日(金)ベースの土団子づくり

泥遊びと同じような感覚で、土をこねながら、好きな形の土団子を作っていきました。最初は、半分くらいの子どもたちがビニール手袋をつけて団子作りをしていましたが、だんだん慣れてくると、最後には手袋を外して、夢中になっていろんな形の土作りをしていました!宇佐市は田んぼや畑の多い地域とはいえ、今の時代、子どもたちが土で遊ぶ機会も、なかなか少なくなってきているように感じます。家にいるとゲームばっかり!なんて、今じゃもう当たり前の時代ですもんね〜!そんな中で、土を手でしっかり触る時間は、子どもたちにとって結構新鮮な体験になったんじゃないかな、と思います。「手で触ったほうが気持ちいい!」なんて楽しそうな声も聞こえてきて、見ているこちらも思わずにっこり。どれもとても素敵な作品ができあがりました。しっかり乾かすため、完成までもう少しだけ時間をいただきます。

【2回目】11月7日(金)漆喰(しっくい)でコーティング

今回は、乾いた土団子に漆喰を塗っていきます。手が荒れないように、手袋をつけて作業しました。「なんか紙粘土みたいやな〜」なんて言いながら、一生懸命こねこね・ねりねり。土団子の表面に、ていねいに漆喰を塗っていきました。ここで、どうして漆喰を塗るのか?というと、漆喰は土の表面を守ってくれて、割れにくく、丈夫にしてくれる役割があります。それに、見た目もきれいになって、仕上げの大事な工程なんです!土壁も、土の色の茶色の壁を想像するかもしれませんが、仕上げに漆喰塗ることで土の良さを活かしたまま真っ白な美しい現代風な壁ができあがるんですよ〜!なんて。そんな話もしながら作業を進めていくと、とっても素敵な団子が完成しましたー!またまた、乾くのにほんのちょっと時間をおいていきます!

【3回目】11月14日(金)いよいよ仕上げの色塗り

最終回となる今日は、子どもたち32名に加え、保護者の方々も一緒に、3回目・最後の土団子作りを行いました。今回は、仕上げの色付け作業です。最初は茶色い土だった土団子が、子どもたちの自由な発想で、おいしそうな食べ物やかわいいキャラクターに大変身!「えー!すごいな!」と、講師として参加した私も、思わず声を上げてしまうほど、新鮮で楽しい時間になりました。親子でわいわい楽しみながら作ったこの体験と作品が、家族の宝物になったら嬉しいなぁと思います。そして、この子たちが土団子づくりを通じて、土や漆喰の良さを少しでも感じてもらえたら、私としても本当にうれしいです。

こんなエピソードも!

土団子作りが終わり、子どもたちと交流していると、なにやらモジモジしながら、こちらに何か言いたげな子がいました。「どうしたん?」と声をかけてみると、今回、土育教育に一緒に参加してくれた中村建材店さんのスタッフの方が作った、犬のキャラクターの土団子が欲しいとのこと。そんなかわいいお願いに、私もスタッフさんも思わずにっこり。プレゼントしてもらった土団子を、うれしそうに大事そうに受け取っている姿が、とても印象的でした。そこで、余った土と漆喰を使って、6年生全員にキャラクター土団子をプレゼントすることにしました!これもまた、中村建材店のスタッフさん2名が「作りたい!」と言ってくれて、子どもたちが喜ぶ顔が目に浮かび、私もとても嬉しくなりました。感謝感激!本当にありがとうございます。※これは渡すまで内緒にしておきたいので、これを読んでくれた皆さん、子どもたちには絶対ナイショでお願いしますね!

土団子づくりの合間に

土団子づくりの合間に、小さな土の壁に霧吹きで水をスプレーして、土の吸湿効果を目で見て確かめてもらったり、コーヒー豆を入れた2つの瓶のうち、片方だけに土団子を入れて、消臭効果を匂いで比べてみたり、土団子を冷やして、触るととってもひんやりする感覚を体験してもらったりしました。「えー!」「すごい!」そんな子どもたちの素直な反応がとても嬉しくて、私にとっても本当に楽しい時間になりました。私の大好きな土のよさ、子どもたちにも少しは伝わったかな〜!今回の土育教育を通して、改めて、土はただの「材料」ではなく、人の暮らしを支え、心をほっとさせてくれる、身近で大切な存在だと感じました。この体験が、子どもたちの記憶のどこかに残って、いつかまた土に触れるきっかけになってくれたら嬉しいです。関わってくださった先生方、保護者の皆さま、そして一緒に楽しんでくれた子どもたちに、心から感謝します。本当にありがとうございました。

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